UTSUROI とは
UTSUROI は、チームの仕事の状態を構造化して、滞っている場所を見えるようにするためのツールです。
タスク管理ツールに見えますが、目的は管理ではありません。目的は「進まない」をなくすことです。
解こうとしている問題
Section titled “解こうとしている問題”AI が普及して、実行——コードを書く、資料を作る、調べる——は明らかに速くなりました。それでも組織全体は速くなっていません。
ボトルネックが意思決定に移ったからです。
- 会議が終わるまで決まらない
- 返信が来るまで動けない
- 承認が下りるまで止まっている
- 「これで合ってますか」の確認待ち
これらは人数を増やしても並列になりません。むしろ人が増えるほど、同期しないと進まない点が増えます。
同期割合とアムダールの法則
Section titled “同期割合とアムダールの法則”並列計算の世界に、アムダールの法則というものがあります。
全体の高速化の上限は、並列化できない部分の割合で決まる。
組織における「並列化できない部分」=同期しないと進まない仕事の割合を 同期割合 と呼んでいます。
同期割合を s とすると、組織の上限はおおよそ 1 / s です。
| 同期割合 | パフォーマンス上限 |
|---|---|
| 40% | 2.5 倍 |
| 10% | 10 倍 |
| 1% | 100 倍 |
| 0.3% | 333 倍 |
終盤ほど効きが大きいのがこの法則の性質です。10% を 1% にする作業は地味ですが、効果は 10 倍から 100 倍へ、桁で変わります。
UTSUROI の目標は、この同期割合を 40% から 1% へ引き下げることです。
そのために何をするか
Section titled “そのために何をするか”同期が必要になる直接の原因は、状態が見えないことです。誰のボールか分からないから聞く。期限が分からないから確認する。確認が同期を生みます。
UTSUROI は日常のコミュニケーションとタスクの動きから仕事の状態を取り出し、次のものを常に見える場所に置きます。
- ボール保持者 — いま誰が動く番なのか
- 期限 — いつまでなのか
- 滞り — どこで、どのくらい止まっているのか
そのうえで、Slack 連携で「依頼と同時にタスクになる」ようにし、MCPで AI から直接扱えるようにしています。
設計の前提: 人間は不完全である
Section titled “設計の前提: 人間は不完全である”UTSUROI は「すべての通知を追える」「メンションを見逃さない」という前提を置きません。
- 人は、忘れる
- 人は、休む
- 人は、別の仕事を優先する
それでも仕事が流れ続けることが要件です。だから、通知に依存しないタスク管理であり、個人の記憶に依存しない責任管理になっています。メンションを見逃しても、Slack を流し読みしても、タスクリストを見れば自分の全タスクが分かる——それが目指している状態です。